2018年8月 中国出張へ行ってきました!-part1-

今回は前半の甘粛、新疆と後半の陝西省あわせて、伊藤さんの科研部隊と途中でドッキングしながら、
総勢12名これに学生5名が入れ替わり立ち代わり加わって、中国側と合わせるとさらに4名が随行し、
現地でも楡林学院関係者、楊家溝の家族などが車の手配や宿泊の手配など協力してくださり、ようやく無事終えることができました。
当初フライト日程をお送りした際、中澤先生から、昨今の中国の航空機の遅延状況からするとこの日程では到底予定通り乗継ができるとは思えないので、
その点十分に覚悟するように、とのメールをお送りいただき、皆それぞれ緊張しながらの旅となりました。
期待をうらぎらず、8月14日先発部隊の私と学生さんの青島経由、蘭州行きは、蘭州行きが6時半頃の予定が10時半まで遅延。
蘭州到着が午前1時頃。空港前ホテルで寝ながら(?)待機してくれていたノリブさんが、すでにロックアウトされてしまった肌寒い夜中の空港前に迎えにあらわれたのが2時頃、、、。
冒頭から波乱のスタートとなりました。

その後は順調な旅を続け、翌日蘭州を出発し、シルクロード河西回廊のオアシス都市、武威、張掖、酒泉を走り抜け、初日に距離を稼ごうとの配慮から、
その日のうちに長城の西の終点の一つ(ここが終点でもないですが)嘉峪関に到着。
嘉峪関市内は完全に観光地となっており、夜9時頃到着するとほとんどホテルもなく値段もかなり高い。
やむなく外国人のみ市内中心部に泊まり、ノリブさんと李さん(神木の石炭老板とその運転手の3人が運転を担当、李さんの1500万円ほどする7人乗りのトヨタのランクルを出していただきました)たちは、
別のホテルへ(カメラ担当の赤城さんは、前日無事、関空上海乗り換えに成功し、合流)。
翌朝早起きの私は、向かいにあった広い公園ウオッチング。朝の中国人の広場ダンスを参観する目的でしたが、
かつてはすべてゴビであったという場所につくられた美しい人工湖の向こうには祁連山脈の雪山と、それを背景に美しいマンションが立ち並び、湖岸は柳の森の下をたくさんの人がジョギングするという風景。

ここは60年代から「鉄鋼の街」として栄え、さらに近くに原子爆弾製造工場があったためそのための「秘密工程」として労働者が集められたと公園管理人が語ってくれる。
今は「秘密工程」は民間払い下げになり、放射性廃棄物処理工場に。地下に巨大な工場があり、この街から毎日バスで送迎されていると。
美しい人工都市は今は観光地化されているものの、その影を支える産業があっての人工都市でした。

その後、嘉峪関の壮大な風景を半日かけて参観し、午後からまた次の目的地敦煌にむかって一路河西回廊を西に向かう。
河西回廊は、鉄道、高速鉄道、高速道路、送電線網、ヨーロッパアジア光ファイバーケーブル、そして大量の風力発電の何万基もあるかと思える風車群が延々と続く交通、通信回廊に。